2018/12/22
超絶技巧、吉村芳生!
皆さんこんにちは!
assistantの若月です!
今年の冬は季節外れに暖かい日が続いておりますが
季節は御構い無しに深まり街も色付いてきたような。
そうか、もうすぐクリスマスだなぁ
なんて思っている間におそらく2018年はピューッと
去っていくのでしょう… 師走ですね…。
そんな忙しい師走に息抜きの提案。
是非美術館に足を運んでみては!
東京では年明けにかけて面白い展覧会が
続々と開催されているのです!
さあ大掃除なんぞサッサと終わらせて
街に繰り出しましょう!
というわけで私が最近足を運んだ中で
特に感銘を受けた展覧会を紹介させて下さい。
東京ステーションギャラリーにて開催中の
『吉村芳生 超絶技巧を超えて展』
現代アートの先駆け、吉村芳生さん。
もともと銅版作家だった手法を生かした
削る、写す、を数学的に表現した作品は圧巻。
こちらの新聞シリーズはなんと文字まで手描き。
一年間分の新聞を模写しそれを読んだ自分を
新聞の上に大胆に写し出している作品群は
数の多さと細密さ、精密さに圧倒されます。
花シリーズも膨大な数が展示されていました。
一見、華やかで美しい作品ですが
あえて傷や跡の加工を施して完成されています。
作者の葛藤や怠慢といった生の感情が
色濃く美しく残されてる作品群でした。
こんなにも忠実で精密に描かれているのに
どこかから漂う生温かさは一体…?
人の手がつくるものにはやはりその人が宿りますね。
吉村芳生さん、きっと素敵な人だったに違いない。
最後に吉村芳生さんのもう一点圧倒的なことは
作品の数が異様に多いこと。
描くことに対する執着心もそうですし
続けるということを全うした素晴らしさは
同じ表現者としてとても感銘を受けました。
続けることって一番簡単そうでありながら
一番難しいのじゃなかろうか…
会期は1/20まで!もうすぐですね。
是非この機会に素晴らしい作品たちに
心を浸してみてはいかがでしょうか?
慌ただしい師走のひとときを
潤してくれるに違いありません!
以上若月でした!メリークリスマス!